看到這篇日本小學生寫的文章,忍不住來翻譯一下。
取自 「第12回 日本語大賞 文部科学大臣賞 受賞作品」
■小学生の部 (小學生組)
おとうさんにもらったやさしいうそ (父親善意的謊言)
佐藤 亘紀(さとう・こうき)
茨城県古河市立古河第二小学校一年
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お父さんにもらった優しい嘘
父親善意的謊言
僕の心に響いた言葉は、「お父さんはちょっと遠い所で仕事をすることになったから、お母さんと元気に過ごしてね。」です。
有一句話始終在我心中揮之不去,「爸爸要去遠一點的地方工作囉!所以你要照顧好自己還有媽媽。」
そのとき僕は二歳でした。とても小さかったので直接言われたのは覚えていませんが、言ってくれたときの動画がお母さんのスマホの今でも残っているので、好きなとき聞くことができます。
那時我只有兩歲。因為還小,所以沒有親耳聽見的印象。不過這段話被錄成影片,至今仍存在媽媽的手機裡面,只要我想隨時都可以聽。
この普通に思える言葉が僕の心に響いた理由は、実はこれがお父さんは白血病で死んでしまいました。そして、その言葉をお父さんが残したのは病気が分かって入院した日でした。
這段話雖然聽起來沒什麼,但始終讓我無法忘懷的原因是,我父親因為白血病過世了。而這段話是在他知道自己病情、住院的那一天所留下來的。
お父さんは、会えない間に僕が悲しまないように、わざと嘘をつきました。うそは普通よくないけど、これは、お父さんが僕のためについてくれた優しい嘘だと思いました。
父親為了不讓我在見不到他的時候難過,特意撒了這樣的謊。說謊是不對的,但我認為,這是父親為了我所說的善意的謊言。
この言葉を動画で聞くと、お父さんに会って見たくて少し悲しい気持ちになります。でも悲しいだけじゃなくて、悲しませないように嘘をついてくれたお父さんの優しさを思って、「頑張ろう!」と思えます。
只要一點開影片聽到這段話,我就會因為想見他而感到些許悲傷。但是除了難過之外,我也會想起他的好,不讓我傷心而撒謊的那份溫柔,使我可以打起精神。
お父さんは死んでしまったことは知っているけど、お父さんの嘘が本当になって、いつか夜遅くにドアの前で「ドアを開けて、帰ってきたよ。」と言っているお父さんに会いたいです。こう思えるのも、お父さんの優しい嘘のおかげです。
雖然知道父親已經去世了,但我還是很想再見到他,想像著某一天深夜他站在家門前說著「我回來了!快開門!」的樣子。也是因為有父親善意的謊言,所以我才能夠這樣子想像。
僕からお父さんに伝えたいことがあります。「お父さん、嘘がばれてるよ!だって周りに病院の道具がいっぱいあるし、お父さんが横になっているし、目から涙がちょっとだけ出ているし、声が寂しそうだから。」でも僕は、騙されているふりをし続けようと思います。
我有些話想要對父親說,「爸爸!您撒的謊已經被我看穿囉!因為在影片裡可以看到許多醫療的設備,您也躺臥在病床上。還有您那泛淚的眼角,聽起來十分落寞的聲音。」但是啊,我會繼續裝作沒有發現的。
お父さんが優しい嘘をついてくれたおかげで、僕の心は強くなれています。これからもお父さんの言葉を思ってお母さんと元気に過ごしたいです。お父さん、優しい嘘をありがとう。
因為有您撒下善意的謊言,我的內心才能夠變得更堅強。今後我還是會想著您對我說的話,和媽媽一起平平安安過生活。爸,謝謝您善意的謊言。
- Mar 03 Wed 2021 14:55
「父親善意的謊言」 日本語大賞小學組獲獎文章 (翻譯)
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